七夕に「運命の人」と出会っちゃうウッソみたいなホントの話。前編【女子鉄ひとりたび】4番線
裕子流鉄道旅に同行すると、日本が愛おしくなる。~宮脇灯子~
元祖鉄道アイドル、今は「鉄旅タレント」として鉄道をアツく語る、木村裕子が日本各地の魅力的な路線を紹介する“女子鉄ひとりたび”。今回はとある七夕の日に出会った、ウソのような淡い淡い恋心? 京都府の私鉄沿線もしっかりレポートしています! (『女子鉄ひとりたび』著 木村裕子 より)では、その前半戦をお届けしよう。
■七夕に込めた乙女の「シタゴコロ」?
関西地区の乗りつぶしが佳境に入ったある七夕の日、京阪電気鉄道(けいはんでんきてつどう)(以下、京阪)の未乗車線区であった交野(かたの)線と男山(おとこやま)ケーブル(現・石清水八幡参道ケーブル)の2路線を訪れた。
関西地区には5つの大手私鉄があって、どの路線も車両やサービスにおいて個性を放っており、乗っていて飽きない。
私が京阪で好きなのは、「おけいはん」と命名されたイメージキャラクターの女性を活用した物語仕立てのキャンペーン。関西の鉄道イベントに出演したとき、ステージからお客さんにCMのキャッチフレーズである「京阪乗る人〜?」と問いかけると、全員一致で合言葉のように「おけいはん〜!」と返してくれる。
そういえば、私が19歳の頃、大阪のタレント事務所に所属していたとき、おけいはんオーディションに応募して1次の書類審査で落ちたことがあった。
ここだけの話にしておこう。
この日の旅は京阪のターミナルのひとつ、京橋(きょうばし)駅から始まった。七夕の日を選んでここへ来たことには訳がある。交野線沿線には、七夕にまつわる史跡や伝承が多くあり、七夕伝説の地とされている。そのため、当日に乗って物語を身近に感じてみたかったのだ。
京橋駅のコンコースには大きな笹の飾り付けがあった。お客さんが願いごとを短冊に記し、自分で飾れるという趣向。もちろん私も書いてみることに。掲げてある短冊には仕事のこと、家族のこと、趣味のこと、いろいろな想いが書かれてあったが、私の願いはこれしかない。
「京阪で運命の彦星と出逢えますように」
この数時間後、京阪の神様がこの願いを叶えてくれることになる。
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■「女子鉄ひとりたび」出版記念イベント・レポート【その①】
初の本格的な紀行本の発売を記念して、東京・大阪のなんと二カ所!で、豪気にイベントを開催した。
その時の様子を数回に分けて振り返ってみよう。(告知ポスターは大阪会場)
開催:東京 2019年12月28日 八重洲ブックセンター本店 8Fイベント会場
大阪 2020年1月13日 旭屋書店なんばCITY店 特設イベントスペース
■水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年1月11日~1月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:1月15、16、18、19、20日